ハリネズミに込めたもの
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ハリネズミ(Hedgehog)は、背中に針のような硬いトゲを持つ小型の哺乳動物です。主にヨーロッパやアフリカに生息し、夜行性で昆虫や小動物を主食としています。トゲトゲの風貌を持つハリネズミですが、その針は攻撃に使うものではなく、防御としての役目が大きいそうです。中世ヨーロッパでは、豊穣や幸運をもたらすとされ、幸せと愛を守る象徴とも言われています。
19世紀のドイツの哲学者ショーペンハウアーが書いた寓話に、ハリネズミのお話があります。
あるとても寒い冬の日、ハリネズミたちは身を寄せ合って、体を温めようとしました。しかし、近づこうとすればするほど、お互いの針が相手に刺さってしまいます。でも、離れると寒さに凍えてしまいます。ハリネズミたちはくっついては離れてを繰り返し、温かさを感じながらも痛みを最小限にするほどよい距離を見つけだし、厳しい寒さを乗り越えました。
この寓話は「ハリネズミのジレンマ」と呼ばれ、「人間関係が親密になることにより、生じる可能性があるリスク」を表す社会的比喩としても使われています。
私たちいずみ後援会は、「附属小を応援しつつも、適切な距離を保ち健全に運営する」ことを心がけています。国立大学の附属学校にある教育後援会という組織が耳慣れないこともあり、「PTAとは何が違うの?」と聞かれることがありますが、その最大の特徴は、「直接的な利害関係がないからこそできる客観的な視点を持ち合わせている組織であること」です。そのうえで、宮城教育大学附属小学校が使命としている「子供たちを育むこと」「子供たちを育む教員を育てること」こそが、ひいては明るく健やかな日本の未来をつくると、大真面目に信じて活動しています。
いずみ後援会の公式マスコットの「ハッピー」は、ハリネズミがモデルです。
いずみの森でキュンと暮らしながら、附属小のみんなを見守っています。ちなみに、針を持つハッピーですが、硬い羽を持つキュンとは、お互いを傷つけることなくいつも寄り添いあえているのです。
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ハリネズミをモチーフにした海外のCMです↓優しい気持ちになれます。