素晴らしい経験と学び
「4年間、本当にあっという間だった。そう感じるのは、それだけ附属小学校での時間がとても充実していて、濃い思い出ばかりだったからだと思う。」
これは、私が附属小学校を離任するときの挨拶で話したことです。附属小学校での4年間は、私に多くの経験と素晴らしい学びを与えてくれました。
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学ぶことに意欲的な子供たち。この子たちの思いに応える授業をしなくてはと、日々教材研究に励みました。それでもうまくいかないことはたくさんありましたが、先生方から学び、子供たちの姿に励まされ、「教師は授業で勝負する」ことの意味を体得できました。
そして、教育への熱い思いであふれたエネルギッシュな先生方。授業や研究、子供との関わり方など自分にはないものを持った先生方からたくさんの刺激をいただきました。研究授業では、厳しいご指導をいただくこともありましたが、職員室では他愛もない話で盛り上がったり、悩んだ時には親身になって話を聞いてくれたり、そんな先生方に囲まれていたからこそ乗り越えられたのだと思います。
そして、附属小学校ならではの経験。なかよし運動会や合唱の会などの行事では、子供と教師が一体となって作り上げていく過程と、練習の成果を発揮できたときの達成感は、かけがえのない思い出となっています。また、研究校としての役目である公開研究会、様々な研修会にも参加させていただきました。当時は、外国語活動が教科化される過渡期で、「外国語教育強化地域拠点事業」の指定を受け、カリキュラム開発に携わらせていただいたり、研究発信のため、県内の研修会にも出向いたりしました。このような思い出深い、貴重な経験をさせていただけて感謝しています。
附属小学校でのすべてが、私の教員人生を支える礎になっています。これも、附属小学校の教育活動にご理解、ご協力いただいていた保護者の皆様、いずみ後援会、宮城教育大学など、多くの方々の支援があったからだと思います。
附属小学校を離れた今でも、陰ながら応援しております。そして、附属小学校の益々のご活躍とご発展をお祈り申し上げます。
【2024.03】
宮城県伊具郡丸森町出身。宮城教育大学を卒業した後、宮城県小学校教員に採用され、平成26年度から4年間、宮城教育大学附属小学校に勤務。外国語(英語)教育を中心に研究に取り組んだ。現在は岩沼市の小学校に勤めている。