「12歳の私が戦争を語る(6年1組 社会科)」令和7年度 第2回公開研究会レポート
- 支援レポート

「自ら学びを切り拓く(第3年次)」の研究主題のもと、去る1月30日(金)に、令和7年度 第2回公開研究会が開催されました。当日は朝から風が強く雪がチラつく厳しい寒さにも関わらず、全国各地から約600名の参会者にお越しいただき大盛況となりました。
いずみ後援会では今回も様々な授業を見学し、先生方の想いのこもった取組みと子供たちの輝く眼差しを目の当たりにいたしました。以下、6年1組の社会科の授業をレポートします。

「長く続いた戦争〜12歳の私が戦争を語る〜」
2025年の夏、日本は戦後80年を迎え、様々なメディアが戦争についての特番を組み、放送していたのを目にした方も多いと思います。日本では、平和への訴えとともに、戦争の悲惨さや戦後の日本の歩みについて継続的に語り継いできた背景がありますが、語り手も高齢となり、体験を通したかつての日本の戦争を語り継ぐことが難しくなってきています。
私たち保護者も、いわゆる「戦争を知らない」世代ですね。今現在も、ウクライナ、パレスチナ、アフガニスタンなどでは目を覆いたくなるような紛争が続き、多くの命が失われています。それを、どこか遠い国で起きている非日常の出来事のように思えてしまう感覚に違和感を覚えた方も少なくないと思います。
「12歳の私が戦争を語る」というサブタイトルが付けられたこの単元は、調査して報告し感想を述べるというこれまでの“戦争の悲惨さを知り守るべき平和について考えさせる”という学習から一歩踏み出し、事実を知った上で、当時を想像し体験者の心に寄り添い自分ごととして語ることで、未来を担う当事者としての責任をも持たせるねらいを感じました。
6年1組の教室、廊下には戦争に関するたくさんの資料とともに、考えるきっかけを作る問いかけが所狭しに張り出され、思考を止めない工夫があり、先生の細やかなアシストに感嘆しました。子供たちはそれぞれ「何を調べれば、戦争を語れるだろうか」と自由調査の学習計画をたて、調査に没入し、戦争を疑似体験し、自分の言葉で語るのです。そして、それを傾聴するのです。
実感を伴った子供たちの平和を願う声は、確かな質量を得て強い説得力を得たと感じました。
戦争とは、当たり前の日常がなくなってしまうことであり、戦争の非日常は悲惨なものだったと確信した子供たちに問いかけます。「戦争が終わったことを国民は喜んだのでしょうか」と。当然そうだと皆が口を揃えたその時、「戦時中しか知らない子供たちも?」その言葉を聞いた瞬間子供たちが見せた戸惑いの表情に鳥肌が立ちました。戦争が日常であった当時の子供たちにとっては、終戦は未知の非日常の始まりであることに気づいた瞬間でした。
戦争について考させる時、終戦が決してハッピーエンドではない事実に気づかせ、さらに戦争の悲惨さについて新たなテーマで考えさせる一石を投じた先生の思考の深さに感嘆しました。

当日の様子は、いずみ後援会公式インスタグラムストーリーズにて紹介いたしました。アーカイブをリールにして残してありますので、ぜひこちらもご覧ください。
インスタストーリーズで公開研究会の様子をお届け
今回も、公開研究会の運営を支える多くの保護者ボランティアの皆さまの姿がありました。子供たちを育む土壌を共につくるため、今後もいずみ後援会は附属小学校の挑戦を応援してまいります。


